がんの初期症状を知って事前に予防しよう！

日本人の死亡原因の1位である悪性新生物（ガン）。

3人に一人がガンで死亡している計算になり、2人に1人が一生のうちにガンを発症しています。
70年代までは、死亡原因の1位は脳血管疾患（脳卒中）でした。
1981年に悪性新生物に替わり、それ以降不動の地位を占めています。
発症する人数はそれ以降増え続けており、30年で2倍以上となっているのです。

世界に目を移すとガンでなくなる方の65％は発展途上国におけるもので、アメリカや欧米の様な先進国では減少を続けています。
つまり、ガンでの死亡時人数が増え続けている先進国は日本だけです。
要因には、加速を続ける超高齢化が挙げられるでしょう。

ガンは身体を構成している細胞の遺伝子が傷つくことが原因です。
年齢が高くなると、遺伝子に異常が発生する可能性が高まり、ガンを発症する確率が高くなるのです。

日本の高齢化は世界第一位で24.4％、2位のドイツで21.1％、3位のイタリアで20.8％となっています。
しかし、いずれの国も20％を越しているにもかかわらず、日本と異なりガンでの死亡率は毎年5％減少している現状です。
1992年まで、日本同様にがんの死亡率が増え続けていたアメリカでさえ、減少傾向にあります。

これは、FDA（アメリカ食品医薬品局）や国立ガン研究所が国民に対し、健康のための目標数値を設定したり、ガン予防に効果のある食品などの研究を国家指導で進めてきたりした結果でしょう。
対して日本は、食生活の欧米化により、肉の摂取が50年間で10倍に、野菜の接種が減少し、現在ではアメリカを下回るほどになっています。

ガンは生活習慣と密接な関係があります。
科学的な根拠に基づく予防方法を生活に取り入れること、初期段階で治療を心がけることが、ガンによる死亡率低下への鍵となるかもしれません。